- 契約から入居までの間に起きたトラブル
- トラブルの原因と対応
注文住宅のトラブル、ちょこちょこ耳にします。
高い買い物なのにトラブルが多発したり、欠陥住宅だったりしたらショックが大きいですよね。

欠陥住宅の話とか聞くと、不安だな…



もちろん、私も不安だったよ。
筆者ももちろん、トラブルや欠陥がないことを願って、慎重に家づくりに取り組みました。
とは言いつつ、やはり少なからず予想外のことが起きたり、人為的なミスがあったりしました。
注文住宅には多くの人が関わります。
人間なので、100%ミスを防ぐことは残念ながら出来ませんが、トラブルが起きた際にどのように対応してもらえるかが大切だと思っています。
今回は、契約後から入居するまでに、筆者の家で実際に発生したトラブルとその後の対応を紹介します。
トラブルが心配な方、実際に同じようなトラブルが起きてしまった方のお役に立てれば幸いです。
それではいきましょう!
既存杭が発覚!
- 概要
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地盤の弱い土地では地盤改良をする必要があり、その際に地中に杭を打ち込みます。
筆者の場合、元々建っていた家を解体し、その後地盤改良のため杭を打ち込んでから基礎を作っていく予定でした。
計画通り進んでいた解体作業の際、地中から何本もの杭が見つかったのです。
杭が残っていると、新しい杭が計画通りに打ち込めません。
かと言って、さすがにすべての既存杭を取り除くのは難しい。
ここまで計画が順調に進んでいましたが、「今までの打ち合わせで決めてきたことが全て白紙に戻るかもしれない」と、ヒヤヒヤしました。 - 原因
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元々建っていた家も、建てる際に地盤改良で杭を打ち込んでいたようで、それを誰も把握していませんでした。
最初から把握できていたら、それに基づいて地盤改良の計画を進めることが出来たと思います。 - 対応
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既存杭があることが発覚してからすぐ、営業担当さんと設計士さんが現場に出向いて、解体業者さんに「既存杭の場所を教えてほしい」と話をしてくれました。
結果、「地面に近い部分をカットして、既存の杭の位置を避けて新しい杭を打ち込めば対応可能」ということがわかりました。
実際に地盤改良の工事が終わるまでドキドキでしたが、無事に事なきを得ました。
事前の地盤調査と異なる
- 概要
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上記で説明した通り、建物の解体作業のあと地盤改良をして基礎を作っていく予定でした。
建物を建てる計画が始まった段階で、あらかじめその土地の地盤調査をしていましたが、解体作業後改めて地盤調査をしたところ、以前に調査した結果と異なる結果に。
このまま予定通り建物を建ててしまうと、水害などがあった際に、基礎と地盤との間に隙間ができる可能性がありました。 - 原因
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原因は、解体業者とハウスメーカーの認識の違いによるものでした。
ハウスメーカーとしては、土を掘って避けておくような場合は、土を戻す際には押し固めながら戻すのが常識。
解体業者はその作業を怠っていました。 - 対応
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これは少し揉めたところです。
地盤改良の方法を変える必要があるとのことで、ハウスメーカーは最初、筆者側に追加料金の支払いを求めてきました。
筆者は納得できなかったので、営業さんとその上司も出てきて話し合い。
結果、ハウスメーカーと解体業者が費用を折半して、新たな地盤改良の方法で進めることになりました。
防音パネルの厚み
- 概要
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テレビ裏の位置に部屋がある間取りだったので、テレビ背面の壁に防音パネルを組み合わせることにしていました。
いざ防音パネルを設置しようとしたとき、設計図上では明記されていなかった厚みが生じることが発覚。
増える厚みとしては数cm程度だったのですが、クローゼットの設置スペースをベッドを置いたギリギリの位置に設定していたため、検討する必要がありました。 - 原因
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設計士さんが見落としていたのか、厚みが発生することを理解していなかったのか、施工方法が様々なのか、原因は明確にはわかりませんでした。
- 対応
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設計図と異なることがわかった際に、すぐに現場監督さんが教えてくれました。
現場監督さんと相談して、クローゼットのユニットを一つ減らして向きを変えることで対応しました。
結果的には収納スペースも足りそうだし、減額になったし、インテリアの配置も問題なかったので、満足しています。
こだわりの取り付け方法が間違っている!
- 概要
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大工さんの作業工程がほとんど完了した時、現場監督さんと一緒に室内を確認する時間があり、その際に現場監督さんから言いにくそうに説明を受けました。
キッチンの吊り戸棚を壁付けにして、天井との間に空間が出来るような取り付け方法にしたのですが、完成した状態を見たところ、吊り戸棚の上部にフカシ壁が作られていました。
こだわって決めたところだったので、これを見たときはショックでした。 - 原因
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現場監督さんは前日に現場を確認したときに気づいたとのこと。
言葉を濁して「このほうが安定して設置できるから大工さんが変更した」などと言っていましたが、おそらく原因は大工さんの確認ミス。
仕事が丁寧な大工さんだったので、報告せずに勝手に仕様変更することは考えにくく、単純なミスだったのだと思います。 - 対応
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「フカシ壁を外してしまうと天井にビスの跡が残るかもしれない」とのことで、少し躊躇しましたが、こだわりの仕様だったので直してもらうことに。
結果、フカシ壁を外して設計図通りに施工し直してもらい、天井のビスの跡はきれいに修復してもらいました。
石が割れていた
- 概要
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外構で使用するための古い石を、建物の工事中に養生して隅にまとめて置いてくれていました。
建物の引き渡し後にも外構工事が続いていたのですが、ある日ふと見ると、1つ割れている石がありました。 - 原因
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石が古くなっていたので、機械で持ち上げた際に割れてしまったようです。
これは仕方ないですね。 - 対応
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割れていることがわかってから、すぐに外構の担当者さんに電話で確認しました。
理由を聞いて納得したうえで、割れた状態で外構に使うか、処分してしまうか、選択肢が与えられたので、「割れた状態でいい感じに使ってください」とお任せしました。
結果、割れたものが所々に活用されて本当にいい感じになっていました!
境界杭
- 概要
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土地の境界を示すための「境界杭」。
解体業者が重機で境界杭を踏んでしまったようで、地縄確認の際にコンクリートの境界杭の表面が割れていることに気づきました。
このままでは境界が明確でなく、後々トラブルの原因になると面倒なので、境界杭を入れ直すことになりました。
建物が完成してから境界杭を入れ直す予定でしたが、当初の予定通りにコンクリートの境界杭を入れるときれいな仕上がりにならないと言われてしまいました。 - 原因
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実は担当の営業さんが途中で代わっていて、境界杭の件がきちんと引き継がれていなかったのが原因でした。
こちらから「境界杭の件どうなってますか」と伝えて初めて、この件を知ったようでした。
もう少し早い段階なら、コンクリートの境界杭でもキレイに入れ直せたそうです。 - 対応
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コンクリートの杭を入れ直すのではなく、出来るだけ目立たない金属製のプレートを貼ることで対応しました。
ハウスメーカー側の連携不足だったので少しモヤモヤは残りましたが、結果的には仕上がりもきれいだったので良かったです。
最後に
今回は、注文住宅入居までに起きたトラブルと、その後について紹介しました。
いかがだったでしょうか。
特に覚えておいてほしいことは、
- トラブルは起きるもの
- ハウスメーカーに任せっぱなしにしない
この2点です。
人がやっている以上、多少のミスは生じるもの。
予期せぬトラブルはつきものだと思っておきましょう。
ハウスメーカーには、「家を建てるにあたってミスは許されないもの」という覚悟で取り組んでほしいものですが、残念ながらそうはいかないのが現実です。
建てているのは自分が住む家です。
ハウスメーカーに任せっきりにせず、家づくりには主体的に取り組みましょう。
時々工事現場を見に行き、気になったことは現場監督さんにその都度伝えましょう。



後悔のない家づくりが出来るよう応援しています!
以上です!
最後までご覧いただきありがとうございました。