【住友林業の特徴まとめ】耐震・断熱など住宅性能を徹底解説

【住友林業の特徴】耐震・断熱は?住宅性能を徹底解説
この記事でわかること
  • 住友林業の建物構造について
  • 耐震性能や断熱性能について
  • 湿気・シロアリ対策について

注文住宅の購入を決めた皆様!
ハウスメーカー選び、迷いますよね…

筆者はハウスメーカー選びの際、7社のモデルハウスの見学に行き、5社に詳しく話を聞いて見積もりを作っていもらいました。
その中から悩みに悩んだ末に選んだのが、住友林業でした。

住友林業の家、おしゃれだよね~!
大手だからやっぱり高いんだよね?

確かにハイブランドのハウスメーカーだね。
でもおしゃれなだけじゃないんだよ!

デザインのおしゃれさやブランド力に目が行きがちな住友林業。

筆者が住友林業に決めたのは、「大手だから」「憧れるから」「おしゃれだから」という理由だけではありません。
建物の構造とその性能にも魅力を感じたからです。

今回は、そんな筆者が調べぬいた情報をもとに、住友林業の特徴を徹底解説します!
ぜひ最後までご覧ください。

なおこの記事は、2025年時点の情報と、2024年に筆者が調べた情報や営業さんに聞いた情報をもとにしていますので、ご了承ください。住友林業の注文住宅の特徴になります。

それではいきましょう!

目次

住友林業ってどんなハウスメーカー?

「住友林業」という名前を、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
大手ハウスメーカーのひとつで、木造住宅を得意とする老舗企業です。

住友林業の家
出典:住友林業

社名のとおり、住友林業は自社で広大な森林を所有しており、木材資源の活用に強みを持っています。
そのため、無垢材をはじめとした“木の温もり”を活かした家づくりが大きな魅力です。

住友林業の耐震性能は?

住友林業の注文住宅は、標準仕様で耐震等級3(最高等級)に対応が可能です。
耐震性能を実証するために、実物大の3階建て住宅を使用した大規模振動実験も実施しており、繰り返しの強い揺れにも耐える構造躯体が確認されています。

その耐震性を支えているのが、住友林業独自の構法である「ビッグフレーム構法(BF構法)」です。
この構法では、大断面の柱「ビッグコラム」と、接合強度を高める「メタルタッチ接合」によって、木造住宅でありながら高い強度と自由な空間設計を両立しています。

ビッグコラムとは

一般的な木造住宅では柱は105mm角程度ですが、BF構法では約5倍の幅を持つ560mmの「ビッグコラム」を採用。
この柱が耐力壁のような役割
を果たし、地震に強い構造を実現します。
さらに、柱や壁を減らせる分、開放的な間取り設計も可能です。

住友林業ビッグコラム

メタルタッチ接合とは

ビッグコラムと梁・基礎の接合部には、特殊な金物を用いた「メタルタッチ接合」が採用されています。
この金物は非常に高強度で、極太のボルトで柱と梁・基礎をガッチリ固定するイメージです。

住友林業ビッグフレーム構法「メタルタッチ接合」
出典:住友林業「耐震」

この接合部の強度が、耐震性を左右する大きなカギになります。
災害時の映像で、基礎だけが取り残されている光景を見たことがある方もいるのではないでしょうか?
これは、基礎と建物の接合部が弱く、水平方向の力に耐えきれなかったことが原因です。

接合部が強固であれば、建物全体の耐震性は大きく向上します
住友林業のBF構法は、こうした「見えない部分」から安全性を支える構造なのです。

筆者はこれに魅力を感じ、耐震性への信頼が増しました!

断熱性能

断熱性とは、夏の暑さや冬の寒さを室内に入れないようにする性能のことです。
日本の住宅においては「断熱等級」という評価基準があり、1~7の7段階で分類されています
断熱等級の数字が大きくなるほど、断熱性能が高いことを意味しています。

住友林業は、一条工務店などのように、断熱性能の高さを一番に売りにしているわけではありません。
しかし、筆者が住友林業で建てた家は、ほとんど意識しなくても断熱等級6の評価を得られました!

断熱材は?

住友林業で採用されている主な断熱材は、高性能な「グラスウール」です。
同じグラスウールでもさまざまなグレードがありますが、住友林業では密度が高く断熱性能に優れた製品を使用しています。

住友林業の断熱材「グラスウール」
出典:住友林業「断熱」

グラスウールには、以下のようなメリットがあります。

  • 吸音性能に優れているため、音の反響を抑え室内が静かに保たれる
  • 火に強く燃えにくい素材なので、火災時の延焼を防ぎ、有毒ガスの発生リスクも少ない

一方で、グラスウールには以下のようなデメリットが指摘されることもあります。

  • 水分を吸いやすく、湿気によって断熱性能が下がる恐れがある
  • 施工の丁寧さが求められるため、気密性の確保には技術力が必要

ですが、この点もご安心ください。
住友林業ではこうした弱点もしっかりと対策されていますので、次の項目で詳しくご紹介します。

外壁の構造

住友林業の外壁は、よく見られるサイディングタイル貼りではなく、塗り壁による重厚感のある仕上がりが特徴です。

採用されているのは「モルタル吹付け外壁」。
表面に見える塗り壁の奥には、防水性や通気性を考慮した複数の構造材が重なる多層構造が採用されています。

外壁の層構造

外壁の構造は、外側から順にこのようになっています。

モルタル吹付け材

モルタル下地

下地の金網

半透明高分子防水シート

きづれパネル(通気層)

透湿防風シート

断熱材(グラスウール)

住友林業「外壁の構造」
きづれパネル

特に特徴的な構造材のポイント

半透明高分子防水シート

雨水や湿気が断熱材に直接届かないよう防ぐための防水層です。
万が一シートに穴が空いてしまっても、水に反応して表面がゲル化し、穴を自己修復する機能があります。
これにより、断熱材のずり落ちやカビの発生を防止します。

透湿防風シート×きづれパネル

室内から出る湿気が壁内にたまると、結露・カビ・断熱性能の低下の原因になります。
その対策として、この2つが役割を担います。

透湿防風シート

湿気を外に通しつつ、外気は遮断

きづれパネル

パネルの凹凸が空気の通り道となり、湿気を効率よく排出

これらが連携することで、壁内の湿気を効率よく逃がし、通気環境を維持します。

シロアリ対策

木造住宅にとって最大の敵ともいえる「シロアリ」
もちろん、その対策も万全です。

まず、建物の基礎全体を鉄筋コンクリートで覆う「べた基礎」構造を採用
これにより、地面からの湿気・害虫の侵入を物理的にブロックします。

さらに、基礎全体に防蟻防湿フィルム」を敷設。
このフィルムはシロアリと湿気の両方を遮断する特殊な素材で、住宅の長寿命化にも貢献します。

建物の外周部には、薬剤注入用のパイプが埋設されています。
このパイプを使って、10年ごとに専用の防蟻薬剤を注入するだけで再処理が完了するため、メンテナンスが非常に簡単です。
従来のような薬剤散布方式と比べて、

  • 室内や周囲への影響が少なく安全性が高い
  • 床下への立ち入りが不要
  • 短時間で処理可能

というメリットがあります。

出典:住友林業「耐久」

まとめ

「ハイブランドなだけじゃない」住友林業の本当の魅力、少しでも伝わったでしょうか?

木のぬくもりを活かした美しいデザイン性はもちろん、建物自体の耐震性・断熱性といった性能面も非常に高水準です。
たしかに価格帯はやや高めですが、その分、安心・快適で満足度の高い家づくりが叶うハウスメーカーだと感じています。

住友林業に関して「ここが気になる!」ということがあれば、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
実際に建てた筆者の目線で、できる限りお答えします!

住友林業の内装などの標準仕様についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

以上です!
最後までご覧いただきありがとうございました。

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