「賃貸」のメリット・デメリット

賃貸のメリット・デメリット
この記事でわかること
  • 「賃貸」の定義
  • 「賃貸」のメリット、デメリット
  • 「賃貸」が向いている人

こんにちは!あいすです。

皆さんは、持ち家か賃貸かどちらがいいのか、どちらがお得か、などと考えたことはありませんか?
筆者は、このような議論に結論はなく、それぞれの特徴をしっかり理解したうえで決めることが大切だと考えています。

今回は、「賃貸」の特徴について、メリットやデメリットをご紹介します。

「持ち家」の特徴については、こちらの記事で紹介しています。

こちらも合わせてご覧いただければと思います。
少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。

目次

「賃貸」とは

家賃(賃料)を支払って住む住宅のことを指しています。
「賃貸住宅」「賃貸マンション」「賃貸アパート」と呼ばれることもあり、
賃貸用物件のオーナー(大家さん)と賃貸借契約を結び、毎月の家賃を支払うことで住み続けることが出来ます。

「賃貸」のメリット

① 気軽に引っ越せる

ライフステージ仕事の状況によって、気軽に引っ越すことができます。
結婚や出産、子どもの成長、子どもの独立など、ライフステージの変化に応じて住環境を気軽に変えられます。
また、転勤の可能性が高い職場に勤めている人にとっては、特に大きなメリットになります。

② 家賃をコントロールできる

年収生活スタイルに応じて、家賃を調整することができます。
年収が多いときは、支払い能力が高いので豪華な部屋に住むこともできますし、病気や家族状況により収入が下がってしまったときは、家賃を抑えた物件に住み替えることで収入に応じた支出のコントロールができます。
また、「資産5,000万円以上の準富裕層になりたい」「FIREを達成したい」という経済的自立を目標にしている人にとっては、支出の大きな割合を占める「家賃(住居費)」のコントロールが必要不可欠になります。

野村総合研究所データ
引用:NRI 野村総合研究所

③ 初期費用が安い

「賃貸」では「持ち家」を購入する際の頭金や諸費用が不要です。敷金や礼金などの初期費用を支払う場合もありますが、それでも持ち家の購入に比べて安く抑えられます。

賃貸

敷金、礼金、前家賃、日割家賃、仲介手数料、鍵の交換費用など「数十万円」かかります。

持ち家

頭金、手付金、仲介手数料、登記費用など「数百万円」かかります。

④ 修繕・修理費などのメンテナンス費用がかからない

民法第606条では、以下のように定められています。

「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。」


つまり、建物や設備の修理・メンテナンスは大家や管理会社が行うため、入居者に過失が無ければ費用や手間を負担する必要がありません。

キッチンやトイレ、換気扇、エアコン、給湯器など、住宅には様々な設備があります。
これには耐用年数があり、一定の年数が経つと必ず修理や交換が必要になります。
「賃貸」であれば、全て大家や管理会社負担で修理・交換することができるのです。

⑤ 税金が安い

修繕・修理費以外に、「固定資産税」などの税金も発生しません。
「固定資産税」の年間平均額は、10万円~15万円と言われています。物件価格や、築年数にもよって変動しますが、「賃貸」は「固定資産税」の支払いも必要ないので、維持費が安くなります。
また、「持ち家」は「都市計画税」や「不動産取得税」などの税金もかかりますが、「賃貸」の場合は不要です。

⑥ 住宅手当が支給される

勤務先によっては、住宅手当が支給されます。
厚生労働省の「令和2年就労条件総合調査」によると、住宅手当の全国平均支給額は1万7,800円となっています。
年齢制限を設けている企業もありますが、年単位で考えると21万円もの金額が支給されます。

1万7,800円 × 12ヶ月 = 21万3,600円

年収が21万円も上がるようなものですね。

住宅手当が支給される会社に勤務している、もしくは転職を考えている場合は、支給条件や金額の内容をよく確認しておきましょう。

「賃貸」のデメリット

① 家賃を支払い続ける

「賃貸」の場合、住み続ける限り家賃を支払わなければなりません。
「持ち家」は、住宅ローンが完済すれば住居費がほぼなくなりますが、「賃貸」では退去するまで永遠に家賃を払い続ける必要があります。
特に、老後には大きなデメリットです。老後は収入が減り、家賃負担が家計を圧迫するので、家賃を抑えた「賃貸」への引っ越しを検討する必要が出てきます。

② 賃貸契約を断られるケースがある

「賃貸」を借りるときには審査があり「安定的に家賃をちゃんと支払ってくれるか?」「問題を起こさないか?」という視点で判断されます。 
そのため、特に老後の部屋探しに難航する恐れがあります。老後は収入が減り、健康面のリスクも高まるからです。

大家さん側で一番のリスクは空室なんだから、老後も問題なく借りられるって聞いたことあるけど・・・?

確かに、大家さん側は家賃収入が必要なので、空室を避けるくらいならシニア世代の入居を認めることもあるでしょう。
しかし、「若い人が優先される」ことにはなります。

例えば、老後に住みたい場所が「部屋がすぐ埋まる地域や物件」であればどうでしょうか。こういった「人気な場所」や「人気な家」は多くの人が選ぶので、リスクがあるシニア世代が借りづらくなることもあります。
「シニア世代の入居を断っても、すぐ次の希望者がくるだろう」となり得るからです。
老後は気力・体力が衰えます。そんな状態で、部屋探しに振り回されたくないですよね。

日本は少子高齢化が進んでいます。シニア世代が借りやすい時代が訪れるかもしれませんが、「断られるケース」もゼロではないことを頭に入れておきましょう。

③ 間取りや内装、設備に制約がある

「賃貸」は自分が所有しているわけではないので、自分好みの仕様にしたいときは大家さんに許可をとる必要があります。また、必ずしも許可が得られるわけではありません。

  • 子どもが増えたから、リフォームして部屋を分割したい
  • もっと安らげる空間にしたいから、壁紙を変えたい
  • キッチンやトイレを最新のものにしたい

こういった時に、気軽に変えることができません。

ライフステージによって、最適な間取りや内装、設備は変わります。「賃貸」でライフステージに応じた適切な住宅を求める場合には、その都度引っ越さなければなりません。

「賃貸」が向いている人

① 資産を最大化したい人

「賃貸」は支出のコントロールが可能です。家賃の安い物件に引っ越すことで、住居費を抑えることができます。また、「持ち家」と比べ、維持費もかかりません。

「できる限りお金を貯めたい」「お金持ちになって余裕のある生活がしたい」という夢がある人にとって、住居費を抑えることは資産運用に回すお金を増やすことにつながり、より早く達成することができます。

② 転勤や転職の可能性が高い人

「賃貸」は柔軟に住居を変えられます。「賃貸」は、引っ越しの度に新しい物件を探すことができ、勤務地に近い場所に住むことで通勤の負担を軽減できます。 
「持ち家」になると、そう簡単に引っ越しができないので、単身赴任という選択が多くなってしまいます。

③ ライフステージの変化に合わせたい人

「賃貸」は、結婚出産子どもの成長など、ライフステージの変化に柔軟な対応ができます。例えば、子どもが増える場合には広い物件に引っ越したり、逆に子どもが独立した場合には小さな物件に移ることも容易です。
また、退職や病気などにより収入が減った場合でも、家賃を抑えた物件に移ることで支出を抑えることができます。

④ 自分のライフスタイルを頻繁に変えたい人

趣味や興味に合わせて住む場所を変えたい人にとって、「賃貸」の柔軟性は大きなメリットです。都会の中心に住んでみたり、海の近くに住んでみたりと、ライフスタイルの変化に応じて簡単に住む場所を変更できます。
また、老後の生活場所やスタイルがまだ明確でない人にとっても、「賃貸」は選択肢の幅を広げることができます。年齢を重ねるごとに必要なサポートや環境が変わります。「賃貸」であればその都度最適な場所に住み替えることができます。

最後に

「賃貸」のメリットは、何よりも柔軟性です。
人生は想定できないようなことがたくさん起きるものです。
そんな時「賃貸」であれば、住む場所を変えたりと柔軟に対応できます。

皆さんの夢や生活スタイルによっては、「賃貸」が最適な場合もあります。
「賃貸」と「持ち家」の特徴をしっかり把握して、後悔のない選択をしていきましょう。

以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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