「分譲住宅」ってなに?

分譲住宅ってなに?
この記事でわかること
  • 分譲住宅のメリット
  • 分譲住宅のデメリット
  • 分譲住宅が向いている人

こんにちは!あいすです。

今回は、「分譲住宅」について詳しくまとめました。
「分譲住宅」が何かわからない人・悩んでいる人、そんな皆さんにとって理解の助けになれば嬉しいです。

それでは、いきましょう!

目次

「分譲住宅」って何?

「一戸建て」や「マンション」で使われる言葉です。
そもそも分譲とは、次のような意味を持っています。

ー 分譲とは ー
「分譲譲渡」の略。一部分を分けて譲ること。土地・建物を区分けして売ること。

つまり、マンションの部屋のみが売られている場合は「分譲マンション」、土地を区分けして売られている場合は「分譲地」と言います。
例えば、以下のようなチラシや画像を見たことがある人もいるのではないでしょうか?これが「分譲地」です。

引用:分譲住宅 | 住友林業
分譲住宅
引用:分譲住宅 | 住友林業

分譲住宅は、住宅会社が土地と建物をセットで販売する形の住宅です。
分譲住宅の多くはすでに設計が終了し、建物完成後に販売されます。
建物完成前の設計・建築段階で購入して、内装などをカスタマイズできるケースもあります。

また、似たような意味で「建売住宅」という言葉があります。
「分譲住宅」と「建売住宅」は細かくみていくと多少の違いはありますが、一般的には同じような意味で使われます。
明確な定義の違いはありませんので、家づくりを進める過程で気にする必要はありません。

スクロールできます
分譲住宅建売住宅
概要不動産会社が土地を区切って販売し(上図)、同じようなデザインや造りの家が一斉に建てられる。空いている土地に家を建てて、個々に販売される。土地付きの住宅という点で分譲住宅と同じ。
違い分譲地の規模が大きい 1~3棟くらいの規模で分譲されている

「分譲住宅」のメリット

① 注文住宅と比べて安価なケースが多い

分譲住宅は、住宅の仕様や設備があらかじめ決まっています。そのため、材料や設備を大量に発注できるので価格が抑えられます
また、注文住宅は仕様や設備・オプションによって価格が大幅に増減します。
対する分譲住宅は、物件価格が明示されているので予算が立てやすいのも特徴です。

『新築』であることもポイントです。気に入った間取りや設備・デザインの分譲住宅に出会えると、コスパ良く家を購入できます

都市圏の「分譲マンション」価格が高騰しています。
地域や物件によっては、注文住宅より高くなることもあります。

② 家が完成されている

分譲住宅は、既に家が建てられて販売されていることが多いので実際の様子を目で見て確認しながら検討することができます

家は高額な買い物です。人生の3大支出の1つとも言われています。そんな一生に一度の買い物。後悔したくないですよね。その点で、事前に目で確かめられるというのは大きなメリットと言えるでしょう。

③ 環境が整備されている

分譲住宅は、外観が統一され街並みに溶け込むように建築されます。土地の整備も行き届いており、綺麗な環境で生活することができます
また一戸建ての分譲住宅であれば、分譲住宅間の道路も舗装され、おしゃれで閑静な住宅街になります。

引用:分譲住宅 | 住友林業

④ 土地と建物をセットで購入できる

土地と建物を別々で購入すると手間がかかります。
注文住宅は土地と建物を別々で購入するのが一般的ですが、分譲住宅は土地と建物をセットで購入できるので手間を減らせます

土地と建物を別々に購入住宅ローンを借り入れるとなると、その手間はより一層増えます。
土地のみ決済・つなぎ融資・登記など手続きや気にしなければならないことが増えてしまうからです。

つなぎ融資とか知らない言葉が出てきた。よくわからないよ。

わからなくても大丈夫です!
ここでは分譲住宅のように「土地と建物がセットだと、手間が減る」ということだけ、知っておいてください。

⑤ 地域のつながりが築きやすい

分譲住宅は、統一感のある外観・分譲住宅の入居時期が重なることからコミュニティが形成されやすいです
また、その地域・分譲地の特性を考慮して購入する人が一斉に入居するので、同じような年齢層がご近所さんになることも多いでしょう。例えば、子育てしやすい地域であれば子育て世代の入居が多くなります。

近所と良好な関係を築くことは、住みやすさに直結します
分譲住宅は、そんな地域のつながりをつくりやすい環境が整っています。

「分譲住宅」のデメリット

① 自由度が低い

分譲住宅は間取りや設備があらかじめ決まっています
間取りや設備があらかじめ決まっていることは価格が抑えられるというメリットの反面、自由度が低くなるというデメリットでもあります。
「広いリビングがほしい」「子ども部屋は小さくて良い」「家事が楽な間取りが良い」といった希望の間取りや譲れない設備があった場合、それを採用しているかどうかはその物件を取り扱っている住宅会社次第だからです。

その一方、「分譲住宅」は住宅会社が培ったノウハウを活かして、「多くの人にとって暮らしやすい」、万人受けする間取りや設備が採用されています。

細かなこだわりが無い人は、万人受けする間取りや設備で十分ですが「一生に一度の高額な買い物だから、細部までこだわりたい」と考える人にはデメリットになり得ます。

② 建築中の様子が見られない

分譲住宅は、完成された家が販売されるケースが多いので、建築中の様子が見られません
InstagramなどのSNSで、劣悪な建築現場の様子が流れてくることがあります。
どんな人が・どんな環境で・どんな工事をしているのか、安心して住むためには建築中の様子を確認しておきたいものです。

完成前の分譲住宅が販売されるケースもあるので、事前に住宅会社へ確認すると良いでしょう。
安心して住むという観点からも、完成前の分譲住宅を選択肢の1つとして検討してみてください。

③ 個性が出しにくい

分譲住宅は、街並みに溶け込んだ統一された外観になることが一般的なので、『個性』のある家にすることが容易ではありません。統一感の観点から、大幅なリフォームに制限がある分譲住宅もあります。

また、人付き合いが苦手・おっくうな人にとって、分譲住宅であることによる近所の統一感はデメリットになるでしょう。
「分譲住宅」はご近所付き合いがしやすい環境が整っています。しかし、関係が深くなればなるほどトラブルも深刻になるもの。人付き合いが苦手であっても、最低限の挨拶や一定の距離を保った関わりは必要です

「分譲住宅」が向いている人

① 住宅購入をスムーズに進めたい人

分譲住宅は、次の点から購入までスムーズに進めることができます。

  • 全体的な価格があらかじめ明示されている
  • 建物が完成している
  • 土地を新たに探す必要がない

そのため、家を探し始めてから1ヶ月ほどで入居することも可能です

  • 忙しくて打ち合わせの時間が取れない
  • 賃貸の更新時期が近い
  • 子どもの入学までに引っ越したい

このような理由で「なるべく手間が少なく、早く住み始めたい」けど「新築は譲れない」という気持ちを叶えてくれるのが「分譲住宅」という選択肢です。

② 住環境の整った場所に住みたい人

分譲住宅は、全体の統一感がある街並みや計画的な街づくりが特徴です。そのため、整った環境・近隣の統一感のある景観を重視する人に向いています。

また、特に分譲マンションの場合は駅や商業施設の近くに建てられることが多く、利便性を求める人にも適しています

③ コミュニティを大切にする人

分譲住宅は、同時期に同年代の人が入居する可能性が高いので、新たなコミュニティに属することになります。
そのため、近隣住民みんなで一から築いていくことの協力関係や仲間意識が芽生えます
既にコミュニティが出来上がっている地域で後から飛び込むのは勇気が必要です。
分譲住宅であれば、同じタイミングでの入居や分譲住宅における共通のルールを経て価値観を共有できるので、近隣住民との良好な関係を築きやすくなります。

また、子育て世代に人気のあるエリアの分譲住宅は、ファミリー向けの設計がされています。
子どもを育てる環境として、近所に同年代の子どもがいることも安心材料になります。

最後に

「分譲住宅」の特徴は、下表のとおりです。

スクロールできます
メリット注文住宅と比べて安価なケースが多い

家が完成されている

環境が整備されている

土地と建物をセットで購入できる

地域のつながりが築きやすい
デメリット自由度が低い

建築中の様子が見られない

個性が出しにくい
向いている人住宅購入をスムーズに進めたい人
住環境の整った場所に住みたい人
コミュニティを大切にする人

分譲住宅の特徴を整理すると、注文住宅と中古住宅の中間に位置している部分が見受けられます。

価 格:注文住宅  分譲住宅  中古住宅
自由度:注文住宅  分譲住宅  中古住宅

また、『新築』であることも重要なポイントです。
一生に一度の高額な買い物。『新築』に住みたいと思う人は多いのではないでしょうか。
『新築』でありつつも、価格が抑えられることは分譲住宅の大きなメリットでしょう。

しかし、昨今の不動産価格上昇により都市圏の分譲マンション価格が大幅に高騰しています。
注文住宅より高い物件もあるので、注意が必要です。

不動産価格指数
出典:不動産価格指数(国土交通省)

また、分譲住宅には「一戸建て」と「マンション」どちらもあります。
双方にメリット・デメリットがあるので、あわせて確認しておきましょう。


住まいに正解はありません。人によって、満足する住まいは変わります。
ぜひ、家族みんなで楽しみながら家づくりを進めてください。

以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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