- 家づくりを何から始めるか
- 決めるべきことの具体的な内容
- 家づくりで大事なポイント
こんにちは!住友林業で注文住宅を建てました、あいすです。
多くの方にとって家づくりは一生に一度きり。
つまり最初で最後なので、多くの方が「何もわからないけど失敗したくない!」と思っているのではないでしょうか。

何から始めていつまで続くのか検討もつかない⋯



家づくり経験者である私がしっかり教えるよ!
家づくりを進めるためには、決めなければならないことが山ほどあります。
それらを一つずつ調べるのは大変だし、よく理解しないまま家づくりを進めると、後悔する可能性も⋯。
本記事では、家づくり経験者である筆者が、家づくりの流れに沿って「決めることリスト」を項目ごとに解説していきます。
ぜひこの流れに沿って、順番に進めていってくださいね。
それでは、いってみましょう!
注文住宅 決めることリスト:契約前の準備期間


まずは、ハウスメーカーと契約するまでの「準備期間」に決めることを順番に解説していきます。


1.家づくりの目的や優先順位
家づくりを始める際、「とりあえず住宅展示場に行こう!」となりがちですが、ちょっと待ってください!
家づくりを始める前に、ご家族全員でしっかりと話し合うことが大切です。
まず、そもそも「注文住宅を建てる」という方向性で合っているかどうか、確認しましょう。
- 家族一人ひとりにとって、何をする時間が一番大切か
- どんな家に住みたいのか
- 家に対するこだわりは、どれくらいあるのか
- 転勤などの可能性はないか
これらについて話し合った結果、「中古住宅や賃貸でもいいのでは?」「どうしても注文住宅がいいとは思わない」などという考えになった場合は、注文住宅ではなく他の選択肢を考えてみてください。
我が家が注文住宅に決めた理由は、こちらの記事をチェック!
「やっぱり注文住宅を建てたい!」という考えにまとまった場合、まずは理想の家について大まかなテーマを決めることをおすすめします。
例えばこのようなテーマです。
- 家族が仲良く暮らせる家
- 自然を感じられる家
- 安心・安全に暮らせる家
- 子どもが楽しく遊べる家



ちなみに我が家のテーマは、「コーヒーをおいしく飲める家」だよ!
次に、理想の家のイメージをさらに具体的にしていきます。
- 住みたい地域
- 家族それぞれが大切にしたい時間(夫婦で晩酌する時間、一人で本を読む時間、など)
- 家に求める条件(家事がラクなこと、庭で遊べること、など)
- 譲れない条件(書斎がほしい、リビングは広くとりたい、など)
- なくてもいいもの(広いお庭、シューズインクローク、ただいま手洗い、など)
これらを決めた上で、「譲れない条件」の優先順位を決めておきましょう。
家づくりは、最終的に予算との戦いになります。これは、家づくり経験者なら多くの方が共感してくれるはず⋯(笑)
最初にしっかりと家族で話し合い、家づくりのゴールを決めておくことで、予算オーバーになったり途中で迷子になるのを防ぐことができますよ。
2.家づくりの予算
家づくりの中で最も重要と言ってもいいのが「予算管理」です。
住宅購入費は人生の「3大支出」とも言われており、その中で最も高額なのが「注文住宅」です。
家づくりには、何かとお金がかかります。打ち合わせの中で魅力的な設備を追加していったりすると、あっという間に予算が膨れ上がってしまいます。
そのため、あらかじめ予算を決めておくことは、超重要です。
予算を決めるための流れは、下記の通りです。
ネット上で一般的に言われているような「最適な住宅ローン借り入れ額」や「無理なく返せる金額」だけを頼りに、予算を決めるのはやめましょう。
まずは現在の家計を確認することから。丁寧に、慎重に予算を決めていきましょう。
詳しくはこちらの記事をチェック!
また、注文住宅は建てて終わりではありません。
住み始めてからも、メンテナンス費用や固定資産税など、多くの費用が発生します。
住み始めてからの生活も考慮した上で、無理のない予算を組んでくださいね。
詳しくはこちらの記事をチェック!
3.ハウスメーカー
ご家族で話し合いを重ねて、家づくりのゴールや優先順位、予算を決めたら、いよいよパートナーとなるハウスメーカー選びに入ります。
ハウスメーカー選びの流れは、下記の通りです。
ハウスメーカーの公式サイトやカタログをはじめ、当サイトのような情報サイト、SNSやYouTubeなどで情報収集を行います。
- 予算に合ったハウスメーカーはどれか
- そのハウスメーカーの強みと弱みは何か
- そのハウスメーカーが建てる家が、理想の家に近いか
これらのことを調べながら、まずは目安として5〜10社程度に絞り込んでみましょう。
いきなり住宅展示場などで営業担当者に会ってしまうと、営業さんの口車に乗せられて、納得のいく家づくりができなくなってしまいます。
そのためあまり焦らずに、情報収集にはたっぷり時間をかけてくださいね。
一括資料請求サイトなどの活用もおすすめです!
実際に営業担当者と会い、モデルハウスの見学などをさせてもらいます。
ここでのポイントは、下記の通りです。
- 各ハウスメーカーの強みと弱みを確認する
- 条件を伝えて大まかな費用感を確認する
これらを確認した上で、ご自身が決めた「理想の家の条件」と「予算」に合致するハウスメーカーを、3〜5社程度選んでいきましょう。
詳しくはこちらの記事をチェック!
STEP2までで絞り込んだ3〜5社に、見積もりの作成を依頼します。
このとき、できるだけ同じ条件を提示して依頼するのがポイントです。
詳しくはこちらの記事をチェック!
最終的に契約するハウスメーカーを選びます。
- 間取りや見積もりプラン
- ハウスメーカーの特徴
- 営業担当者との相性
これらを総合的に見て、ご自身に一番合っていると思うハウスメーカーを決めましょう。
契約前にはぜひこちらをチェックしてくださいね!
4.土地
ハウスメーカー選びの際、土地探しもハウスメーカーと一緒に進めていきましょう。
土地探しは、自分たちだけで行うのは避けたほうがいいです。
なぜなら、土地には建築可能面積や地盤の強度などの様々な制約があり、それによって建てられる家が異なるからです。
土地探しもハウスメーカーと一緒に行い、見積もりを出してもらう際には、土地の費用やその他の諸費用なども含めた金額で出してもらいましょう。
注文住宅 決めることリスト:契約から着工まで


続いて、ハウスメーカーとの契約後から着工までに決めることについて解説します。
この段階では、ほとんどハウスメーカーとの打ち合わせの中で決めていくことになります。
いつまでに何を決めればいいのか、確認しながら取り組みましょう。
住友林業の打ち合わせについてはこちらをチェック!


1.間取り
間取りは、家づくりの基盤となる大切な項目です。
まずは最初に決めた「理想の家のテーマ」や「譲れない条件」を、設計担当さんに伝えましょう。
提案してもらった間取り図を見て、さらに希望があればどんどん伝え、理想の間取りを完成させていきます。
建てているのは、あなた自身が住む家です。
プロの意見を聞きつつ、積極的に打ち合わせに参加することで、後悔のない家づくりにつながります。
チームの一員だという意気込みで取り組みましょう!
2.設備や内装
より細かい設備などの仕様を決めていきます。
床材・建具など
窓やドアの種類や位置、床材の種類を決めます。
これらは一度決めると変更が難しい項目です。
なぜなら、設計担当さんが作成する「建築確認申請の書類」の中に、構造に関わるこれらの項目を記載する必要があるからです。
特に窓の種類や位置は、下記のようなことに直結する項目なので、慎重に検討することをおすすめします。
- 断熱性(トリプルガラス樹脂サッシは断熱性が高い)
- 防犯性(割れにくい防犯ガラスにする、無駄な窓を省いて侵入経路を断つ、など)
- 快適性(通路から丸見えの位置に大きな窓を設置しない、風の通りを意識する、など)
水回り設備
キッチンやお風呂、トイレや洗面台といった水回りの設備について決めていきます。
- メーカーはどこにするか
- 色はどうするか
- いらない仕様、追加したい仕様はあるか
など、決めなければならないことが山ほどあります。
「時間が足りない!」と思う方は、各設備メーカーのショールームに行って検討してみてもいいかもしれません。
魅力的な仕様がたくさんあり、費用が膨れ上がりやすい部分でもあります。予算とにらめっこしながら、上手に決めていきましょう。
クロスなどの内装
クロスや細かい内装などは、選べる数が多いため、悩む方は何ヶ月も何年も悩む項目です。
これらのことを意識して決めていきましょう。
- 予算内に収まるように調整する
- 性能・金額・デザインのどれを優先するのかで考える
迷ったら、インテリア担当さんにお任せするのもありですよ!
3.照明・電気配線など
照明の種類や、スイッチ・コンセントの位置などを決めます。
照明のデザインは気に入ったものを選べばいいのですが、照明の数や明るさは、正直素人にはわかりません。
「どんな生活をイメージしているか」「この部屋はどんな用途で使うか」を、プロであるインテリア担当さんに伝えてみましょう。
また、スイッチやコンセントの数は、暮らしやすさに直結する重要な項目です。
実際の生活をイメージしながら決めていきましょう。
コンセント計画についてはこちらをチェック!
4.外構
外構の計画も、できれば建物と同時に進めるのがおすすめです。
なぜなら、建物と全く切り離して計画してしまうと、予算オーバーの原因になったり工事のスケジュールがうまくいかなかったりする可能性があるからです。
少なくとも、下記の項目については決めておきましょう。
- どの会社にお願いするか
- 工期はいつからいつまでか
- 費用はどれくらいか
5.住宅ローン
ある程度仕様が決まったら、どの住宅ローンで借り入れをするかを決めて、住宅ローン本審査の申し込みをします。
大手ハウスメーカーであれば、営業担当さんが住宅ローン手続きを手配してくれることが一般的かと思います。
ただお金のことはかなり重要なので、どこの金融機関が最適なのか、ご自身でもしっかり確認しましょう。
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6.その他
地鎮祭
工事の安全と完成をお祈りするしきたりで、地鎮祭というものがあります。
まず地鎮祭を行うかどうか決めましょう。
地鎮祭を行うことを決めた場合、日程や費用についてハウスメーカーに確認しましょう。



ちなみに我が家は地鎮祭やりませんでした!
地鎮祭がなかったとしても、建物の位置を確認する「地縄確認」をすることがほとんどなので、ハウスメーカーに日程を確認しておくと安心です。
近所への挨拶
着工前に、ご近所への挨拶は欠かせません。どのお宅に挨拶するか、お渡しする粗品や留守時の対応をどうするか、決めておきましょう。
持ち家に住む場合、特にご近所さんとの関係性は重要になりますので、「人付き合い苦手だな⋯」という方も、せめてここだけは丁寧にご挨拶することをおすすめします。
両隣、向かい、裏、斜め向かいのお宅に挨拶するのが一般的です。
それに加えて、他にも工事中にご迷惑のかかりそうなお宅があれば、そちらにも挨拶しておくといいでしょう。
挨拶時に伝えることとしては、主に下記のような内容です。
- 自己紹介
- 家を建てることになったこと
- 工期の予定
- 工事車両の出入りや騒音などでご迷惑をおかけすること
- 引っ越し予定時期
- 引っ越し時に改めて挨拶させていただくこと
ご挨拶の際に、ちょっとした粗品をお渡しします。
ネットでも簡単に購入できるので、着工前までに準備しておきましょう。
参考までに、我が家が実際にお渡しした粗品はこちら
- 粗品のお米とメッセージカードを計7軒分用意し1セットずつ袋に入れる
- 住宅街のブロックを1区切りとし、向かい4件と両隣+1件にご挨拶
- 地縄確認の際に、住友林業の現場監督さんと一緒に挨拶まわり
- 住友林業さんからは工事のお知らせを記した紙と粗品(タオル)、我が家も粗品をそれぞれのお宅にお渡し
- 留守中のお宅には、少し時間を開けて再訪問
- どうしてもお会いできなかったお宅には、留守用のメッセージカードと粗品をポストに投函
我が家はこんな感じのメッセージカードを用意しました!
【通常版】


【留守用】


注文住宅 決めることリスト:着工から引き渡しまで


着工後は、ハウスメーカーとの打ち合わせの回数は減り、一段落します。
新生活に向けて準備を進めていきましょう。
こちらの記事もぜひ参考にしてみてください


1.家具・家電
新居で使う家具や家電を決めます。
ただ「何を使うか」を決めるだけでなく、
- 現在持っているものを新居でもそのまま使用するのか
- それとも新たに購入するのか
- 新たに購入する場合、今持っている物の処分はどうするか
- 新たに購入した物はいつ届けてもらうのか
など、決めることは意外とたくさんあります。
大型の家具・家電(ソファや冷蔵庫など)は、納期が3ヶ月以上先というケースも少なくありません。
「必要なのに届かない!」という事態にならないよう、余裕を持って計画しましょう。
2.引っ越し日と現住居の解約日
新居への引っ越し日と、旧宅の解約日をいつにするかも、計画的に決めておきましょう。
ポイントは下記の通りです。
- 引き渡し日と引っ越し日は別日にするのがおすすめ
-
引き渡し日はあくまでも「予定」なので、天候に伴う工期のズレなどによって引き渡し日が後ろ倒しになる可能性もあります。
そういった場合、引き渡し日と引っ越し日を同日に設定していると、引っ越しのキャンセルや再予約が必要になってしまいます。
引っ越し日は引き渡し日の1週間後くらいに設定しておくことをおすすめします。 - 旧宅の解約日を決めたら早めに連絡すること
-
引っ越し日を決めたら、旧宅の解約日をいつにするのか決めましょう。
引っ越し日はバタバタしていて旧宅の手続きまでするのは大変です。できれば、引っ越し日からさらにあとの日にちを解約日に設定することをおすすめします。
賃貸にお住まいの場合、「退去(解約)予定日の1ヶ月前までに連絡すること」といった規定があることがほとんどです。
解約予定日を決めたら、お住いの賃貸の契約書を確認の上、早めに管理会社に退去予定の旨連絡しましょう。
3.引越し業者
引越し予定日を決めたら、次は引越し業者を決めていきます。
業者によって、引っ越し費用が数万円単位で変わることもあります。
そのため、複数の業者から見積もりをとり、比較検討するのがおすすめです。
おすすめの引越し業者一括見積りサービスはこちら【引越し侍】
4.火災保険
住宅ローンを利用する場合、火災保険の加入は必須です。引き渡し日に補償が開始されるよう求められるため、それに間に合うよう、どの保険会社でどのプランを契約するか決めていきましょう。
火災保険は保険会社や補償内容によって金額が大きく異なるため、こちらも相見積もりするのがおすすめ。
一括見積もりサイトを活用するなどして比較検討してみてくださいね。
5.インターネット回線
インターネット回線は開通工事に時間がかかるケースもあるため、早めに業者を決めて契約しましょう。
特に新築の場合、開通まで1ヶ月以上かかることも珍しくありません。
詳しくはこちらの記事をチェック!
6.ライフライン
こちらはハウスメーカーのほうで電力会社やガス会社をそのまま引き継いで使うケースもありますが、「電力会社を選びたい!」といった場合は、どの会社を使うか決めておきましょう。
注文住宅を進めていく際のポイント


決めるべきことがわかったところで、筆者の経験から「これだけは抑えてほしい!」と思うポイントをお伝えします。
ぜひ、家づくりの参考にしてくださいね。
1.家族でよく話し合っておく
家づくりは多くの場合「家族で住む家」を建てるわけです。
したがって、誰か一人の意見だけで家づくりを進めたり、他人の意見に左右されて決めてしまうことはおすすめできません。
- 何のために家を建てるのか
- 家族でどんな生活をしたいのか
- 家族一人ひとりにとって「住みごこちのいい家」とはどんな家なのか
これらを家族全員でしっかり話し合い、家づくりのテーマや方向性を決めておきましょう。
2.無理のない予算を立てる
当サイトでも何度もお伝えしていますが、予算の把握は超重要です。
住み始めてから住宅ローンの返済に追われて生活が苦しくなってしまっては、元も子もありません。
一般的な「返せる金額」ではなく、住み始めてからの生活まで考えて「無理のない予算」を把握し、その予算内に収まるように家づくりを進めていきましょう。
3.スケジュールには余裕を持って
本記事でお伝えした通り、注文住宅に住むためには決めなければならないことが山ほどあります。期日の決まっている手続きなどもたくさんあります。
「あれ決めてなかった!」「これが必要だったのに忘れてた!」などということにならないよう、余裕を持って計画的に家づくりを進めていくことをおすすめします。
ハウスメーカーとの契約前には必ず、
- 打ち合わせの回数に制限はあるか
- いつまでに何を決めていけばいいのか
- 着工日などに期日はあるか
など、スケジュールを確認しておきましょう。
4.打ち合わせの記録をしっかり残す
打ち合わせでは、細かい仕様を何度も変更します。
「言った」「言わない」でトラブルにならないためにも、打ち合わせの記録は毎回きちんととっておきましょう。
住友林業では、打ち合わせの際にその日の担当者が「打ち合わせ記録」を書いてくれて、打ち合わせ後にその記録を確認し、サインします。
打ち合わせの内容と相違がないか、しっかり確認してからサインするようにしましょう。
まとめ:目標を定めて計画的に
家づくりは楽しい反面、正直本当に大変です。情報収集する段階から引っ越しが完了するまで、1年〜1年半程度かかるのは当たり前です。
そして、その間毎週のように何かしらの打ち合わせがあり、週末のプライベートな時間はことごとく家づくりに奪われていきます。
時間も、体力も、お金も失われていく家づくりですが、その分、完成した家を見た時の達成感は凄まじく、新居に住み始めてからの生活は快適そのものです。
わからないことだらけで大変な家づくりを、少しでも快適に進めてほしいと思い、本記事を書きました。みなさんのお役に立てれば幸いです。
ご家族でよく話し合い、目標を決めて、余裕を持って計画的に家づくりを進めてくださいね。



みなさんの家づくりを応援しています!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!














