「注文住宅」ってなに?

注文住宅ってなに?
この記事でわかること
  • 注文住宅のメリット
  • 注文住宅のデメリット
  • 注文住宅が向いている人

こんにちは!あいすです。

今回は「注文住宅」について、詳しくまとめました。
「注文住宅」が何かわからない人・「注文住宅」にしようか悩んでいる人・「注文住宅」に心を動かされている人、そんな皆さんが先に進むきっかけになれば嬉しいです。

それでは、いきましょう!

目次

「注文住宅」とは

注文住宅ってなに?

「一戸建て」で使われる言葉です。
購入した土地もしくは所有している土地に、住む人の希望やニーズに合わせて一から設計・建築する住宅を指します。要するに、『オーダーメイド』の家が建てられるということです。

オーダーメイドになると金額も上がりますが、自分たちのこだわりを詰め込んだ『唯一無二』の家に住めるので、満足度の高い生活が期待できます。

設計の自由度を下げる代わりに価格を抑えた『セミオーダー』式の注文住宅も数多く販売されています。

注文住宅の種類

注文住宅と一括りにいっても、いくつか種類があります。

スクロールできます
フルオーダーセミオーダー規格住宅
完全自由設計
『唯一無二』の家が建てられる。
決められた間取り(プラン)をベースに、 設備や外装・軽微な間取り等の変更が可能。決められた間取り(プラン)の中から選ぶ設備や外装・内装など自由に決められる箇所もある。
最も高額だが、自由度が高いベースプランの採用で
コストカット
間取りの変更は不可だが
さらにコストカット
価格 価格 価格 

ハウスメーカーや工務店によって、それぞれの言葉の定義が異なる場合があります。
詳細な情報は、各ハウスメーカー等に直接問い合わせしてください。

「注文住宅」のメリット

①『唯一無二』『オーダーメイド』の家ができる

家の間取り・デザイン・設備・素材など、購入者の希望に合わせて、全てカスタマイズできます。自分のこだわりを詰め込んだ、「世界に一つだけの家」が建てられます。

  • 二世帯住宅
  • 広いリビング
  • コンパクトな子ども部屋
  • 家事が楽な間取り
  • 広い庭
  • ビルトインガレージ
  • 最新のキッチン
  • 自動洗浄付き浴槽
  • 無垢床のリビング
  • タイル張りの玄関

挙げたらキリがありませんが「注文住宅」であれば、様々な要望を叶えることができます。満足度が高い生活が送れることでしょう。

② 住宅の性能を高くできる

ここで言う性能とは「気密性」「断熱性」「耐震性」などを指しています。
注文住宅では、この性能をコントロールすることができます。高気密・高断熱の家は、生活の快適さに影響します。耐震性を高めると、生活の安心感につながります。

国土交通省が所管の「住宅の品質確保の促進等に関する法律」では、各性能に応じて等級を設けており、これを「住宅性能表示制度」と言います。
住宅性能表示制度により、住宅の性能を表示するための共通ルールが設けられました。そのため「等級が高ければ、性能が良い」と購入者目線でも、家の性能を容易に知ることができるようになりました。

また国は、断熱等性能等級6・等級7の新設子育てエコホーム支援事業住宅ローン控除の改正などにより、性能が良い家を増やすような取組を推進しています。

ちょっと難しくてわからないよ・・・

法律や制度の話をすると難しくなってしまいますね。
ここで大事なポイントをまとめると…

・夏は涼しく、冬は暖かく、かつ省エネな住宅(気密・断熱)
・地震や火災などの災害に強い住宅(耐震・耐火)

性能が良い家を建てましょう!国(国土交通省)も推奨しているよ!ということです。

【用語の説明】

気密性

「家にどのくらい隙間があるか」を示す指標。
気密性が低いと隙間風で外気の影響を受ける。気密性が高い=外気の影響を受けにくいので、快適・省エネな暮らしにつながる。

断熱性

「熱の逃げやすさ・入りやすさ」を示す指標。 
高断熱な家ほど熱の移動を遮断し、家の中の温度を保つことができる。
気密性と密接に関わっており、高気密・高断熱な家が1年中快適な家と言われている。

耐震性

「地震にどれくらい強いか」を示す指標。
地震大国の日本においては、重要視されている。
耐震等級は等級1〜等級3まであり、数字が大きくなるほど地震に強いことを表す。
耐震等級3は、耐震等級1と比べ1.5倍ほど地震に強い。

③ 予算を調整できる

こだわりたい部分にはお金をかけて、それ以外の部分でコストを削減するといった調整が可能です。
予算には限りがあるので、何でもかんでも良いグレードにすることはできません。
こういったメリハリが、価格を抑えつつも満足度の高い家につながります

例えば、

  • キッチンのグレードを上げたいから床のグレードを下げる。
  • 大きなリビングが欲しいから庭を小さくする

といったように注文住宅であれば着工前に調整できるので、自分がこだわりたい部分に優先してお金をかけられます。

④ 家が建つまでの過程を楽しめる

注文住宅は、一般的に以下のとおり進めていきます。

STEP

業者選定

STEP

契約

STEP

基本設計(間取りや外壁仕様などの構造に係るもの)

STEP

詳細仕様(設備、壁紙、インテリアなど)

STEP

着工(工事開始)

STEP

引き渡し

※筆者のスケジュールを参考

家が建つまでの過程で、家づくりにこれほど深く関わりながら進めていく住宅は、他にはありません。
家づくりを始めてから建つまで、半年・1年以上かかるのが当たり前の世界です。
自分が好きな設備やデザインを選ぶ過程も楽しいですが、打ち合わせ自体が貴重な経験です。
後々振り返って、「あの時は毎週のように打ち合わせがあって大変だったけど楽しかったな~」と家族で話すのも良いですね。

また、工事を実際に目で確認できるのもメリットです。「注文住宅」は必ず工事の様子を確認できます。
素人が工事現場を見ても、施工ミスなどを確認することは中々難しいですが「施主(購入者)がいつ見に来るかわからない」という緊張感で、大工さんの気持ちが引き締まることでしょう。 

「注文住宅」のデメリット

① 価格が高くなる傾向にある

「分譲住宅」や「中古住宅」に比べると、「注文住宅」は価格が高くなりやすいです。

注文住宅分譲住宅中古住宅
6,787万円4,747万円3,141万円
出典)令和4年度 住宅市場動向調査報告書(国土交通省)

なんで注文住宅は高いの?

『オーダーメイド』が関係しているよ!

分譲住宅・中古住宅のように、ある程度間取りや設備に制限があると、住宅会社は材料を大量発注できます。大量発注することで、単価を抑えたり効率化を図ることができます。
その反面、注文住宅は家ごとに間取りや設備が異なるので大量発注ができません。そのため、価格が高くなりやすいのです。

高くなりやすいってことは、必ず高くなるわけではないの?

「注文住宅=高い」というイメージが世間に根付いていますが、近年の物価高の影響もあり、ハウスメーカーや工務店は工夫して価格を抑えた商品を展開しています。
例えば「規格住宅」がその1つです。規格住宅とは、注文住宅と分譲住宅の間に位置しているもので、注文住宅のようなフルオーダーはできませんが、分譲住宅よりも間取りや設備の自由度が高くなっています。

規格住宅を取り扱っている大手ハウスメーカーの一部をご紹介します。

また規格住宅以外にも、適正・低価格で売り出している「タマホーム」や、2024年3月14日に1000万円で高性能な家が建てられると発表した「アキュラホーム(AQ HAUS)」など、「注文住宅」のなかでも価格が抑えられたメーカーもあります。

② 土地が見つかりにくい

「分譲住宅」や「中古住宅」は土地と建物をセットで購入しますが、「注文住宅」は家を建てる土地を探さなくてはなりません。

ハウスメーカーや工務店と契約することで、土地探しを一緒に手伝ってくれることもありますが、理想の土地は中々見つからないものです。
平屋を建てたい・車通りが少ない道に面している・駅まで徒歩で行ける・飲食店の隣は避けたいなど、人によって様々な希望がありますが、そういった希望通りの土地はすぐに売れてしまうことが多いのです。

「希望通り100%の土地なんて見つからない。他の人に買われる前に、ある程度妥協することも大事だよ。」と言われることがあります。
しかし、一生に一度の高額な買い物。簡単に気持ちに折り合いをつけることも難しいでしょう。
早く土地を購入したい」という気持ちと「納得する土地が見つからない」という気持ちの折り合いがつかず、「土地が決まらない」といった状況に陥ってしまうことが多々あります。

③ 入居まで時間がかかる

注文住宅は、事前の打ち合わせを経て着工・引き渡しとなります。
そのため、家づくりを開始してから実際に住むまでに半年〜1年、それ以上かかることも珍しくありません
打ち合わせの回数に制限を設けているハウスメーカーや工務店もありますが、契約する業者の選定から含めると、1年はかかると見ておきましょう。

筆者の場合、以下のようなスケジュールで進んでいます。1年以上かかる見込みです。

STEP

業者選定

3ヶ月 

STEP

契約

2ヶ月

STEP

基本設計(間取りや外壁仕様などの構造に係るもの)

2ヶ月

STEP

詳細仕様(設備、壁紙、インテリアなど)

1ヶ月

STEP

着工(工事開始)

5ヶ月

STEP

引き渡し

④ 購入前に実物を確認できない

「オーダーメイド」なので当たり前ではありますが、購入前にどんな家になるのか確認することができません。
同じハウスメーカーや工務店で建てられた家を案内してもらうことで、雰囲気を味わうことはできます。
しかし、自分が選んだ間取り・デザインがどのように見えるのか、部屋が大きすぎた・小さすぎたといったことが無いように、入念な打ち合わせが必要です

ハウスメーカーや工務店によっては、システムを活用してイメージパースを見せてくれることもあります。
既に建てられた家やイメージパースを見るときには、自分の理想と重ね合わせながら慎重に確認しましょう。
設計士やインテリアコーディネーターと積極的にコミュニケーションを取ることも大切です

メイン画像

「注文住宅」が向いている人

① 家への気持ちが強い人

注文住宅は「オーダーメイド」なので、自分の気持ちに合った理想の暮らしが実現できます
平屋・2世帯住宅・断熱性能・間取りなど、何度も打ち合わせをしながら自由に決めていけるからです。
「こんな家に住みたい」「あんな家に憧れがある」といった気持ちを叶えてくれるのが『注文住宅』です。

こんな家も叶えられます
  • 地下室で映画鑑賞できる家
  • 楽器が弾ける防音設備が整った家
  • 2階をリビングで開放感を満喫できる家

② 家にお金をかけられる人

注文住宅は、一戸建てのなかで最も高額です。
そのため、収入によってはその他の生活費を工夫して抑える必要があります。
高収入で「お金なんて気にしなくても大丈夫」という人もいますが、多くの人は一定の収入のなかで上手にやりくりして生活するスキルを身につける必要があるでしょう。

家にお金をかけたい」という気持ちが最優先で、趣味にかけるお金を減らす・外食の頻度を減らすといったことも苦にならないようであれば、注文住宅が向いているでしょう。

③ 家が建つまでの過程を楽しめる人

注文住宅は、家の引き渡しまで約1年かかります。ハウスメーカーや工務店と共に、一から考えていくからです。
また、着工前の打ち合わせは毎週のように行われます。打ち合わせの回数はハウスメーカーや工務店によって異なりますが、「休日を家づくりに捧げることになる」という覚悟をしておくくらいが丁度よいでしょう。

これを「辛い・嫌だ」と思うのか「楽しい・好き」と思うのか、家族全員で共有しておくべきです。
注文住宅は、「オーダーメイド」なので決めることがたくさんあります。
完成後に後悔しないためにも、家族全員で協力して家づくりを進めることがポイントです

最後に

注文住宅の特徴は、下表のとおりです。

スクロールできます
メリット『唯一無二』『オーダーメイド』の家ができる

住宅の性能を高くできる

予算を調整できる
家が建つまでの過程を楽しめる
デメリット価格が高くなる傾向にある
土地が見つかりにくい
入居まで時間がかかる
購入前に実物を確認できない
向いている人家への気持ちが強い人
家にお金をかけられる人
家が建つまでの過程を楽しめる人

「注文住宅」と聞くとなんだかキラキラしたイメージがありますよね。
テレビCMを見て「こんな家に住みたい」と思った人もいるのではないでしょうか?

注文住宅は、理想の家・理想の暮らしを叶えることができる選択肢の1つです。
しかし、もちろんデメリットもあります。

注文住宅のキラキラした良い部分だけではなく、デメリットやリスクも踏まえたうえで、検討するようにしましょう。

筆者は、『何よりも家にお金をかけたい』との思いから、「注文住宅」で進めています。
同じような価値観の方は、特に「注文住宅」がおすすめです。


以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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