「持ち家」のメリット・デメリット

持ち家のメリット・デメリット
この記事でわかること
  • 「持ち家」の定義と種類
  • 「持ち家」のメリット、デメリット
  • 「持ち家」が向いている人

こんにちは!あいすです。

皆さんは、持ち家か賃貸どちらがいいのか、どちらがお得か、などと考えたことはありませんか?
筆者は、このような議論には結論はなく、それぞれの特徴をしっかり理解したうえで決めることが大切だと考えています。

今回は、「持ち家」の特徴について、メリットやデメリットをご紹介します。

「賃貸」の特徴については、こちらの記事で紹介しています。

ぜひ、こちらも合わせてご覧ください。
少しでも参考になれば嬉しいです。

それではいきましょう!

目次

「持ち家」とは

「持ち家」とは、『個人が所有する住宅』のこと。つまり『自分で購入した家』ということです。
「持ち家」と一括りにいっても、一戸建てやマンションなど様々なものがあります。
一戸建てとマンションの違いはすぐに思い浮かぶと思いますが、その他にも分けられます。

注文住宅

一戸建てを指す言葉。
土地を購入もしくは所有している土地に、自分の希望に合わせて一から設計・建築する住宅のこと。
間取りやデザイン、設備などの自由度が非常に高いが、費用が高額になりやすい。

分譲住宅

住宅会社が土地と住宅をセットで販売する形の住宅。すでに設計・建築されているものが多いが、建築途中で購入し、内装などをカスタマイズできるケースもある。
また、完成後の住宅が販売されている場合、建売住宅と呼ばれることもある。

中古住宅

名前のとおり、過去に誰かが住んでいた住宅。中古のため、建物の老朽化による修繕が必要になる場合もあるが、リフォームにより新築と同じような空間にできる。新築よりも価格が安く
注文住宅と比べ3,000万円以上安いとも言われている。

持ち家のメリット

① 住宅ローン完済後の生活に余裕ができる

住宅を購入する際、ほとんどの人が住宅ローンを組みます。
借入金額に応じて毎月の住宅ローンを返済していくことになりますが、完済後は住宅ローンの支払いが無くなるため、生活費に余裕ができます。 

「賃貸」の場合、その賃貸に住んでいる限り家賃を支払う必要がありますが、「持ち家」の場合、住宅ローン完済後は家賃が無料みたいなものです。とても余裕ができますよね。

② 所有者が自分になる

住宅ローンの完済後は、その家は自分のものになるので、自由度がとても高くなります。
一部マンションで制限される場合もありますが、模様替えやリフォームも気軽にできます。

また、子どもに相続することも可能です。
物価高や少子化で雲行きが怪しい日本の未来。子どもが大きくなったとき、景気が悪かったら家の購入は厳しいでしょうし、賃貸だとしても家賃の支払いが大きな負担になるでしょう。
そんな時、親の家を相続することができたら?・・・子どもの生活に余裕が生まれますよね。将来は誰にもわかりませんが、相続が子どもを助けることにもなり得ます。

③ 部屋数や間取りが充実している

結婚して子どもができると、広い家に住みたくなりますよね。子どもが増えるとさらに広い家に住みたいと思うはずです。
もちろん「賃貸」でも広い家はありますが、家賃が高くなったり、物件が見つからないことがあります。

「持ち家」の場合、ファミリー向けの物件が多いので、豊富な選択肢の中から自分の生活にあったものを選ぶことができます。
また、家が建つ前であれば、間取りを自由に決めることができる場合もあります。

④ 団体信用生命保険に加入できる(通称:団信)

住宅ローンを組む際には、団体信用生命保険に加入することが一般的です。
団体信用生命保険に加入すると、住宅ローン契約者が死亡・高度障害・就業不能等の状態になったときに、住宅ローンの残高が0円になります。つまり、保険金で住宅ローンが完済されることになります。

これは生命保険です。自分に万が一のことがあっても、残された家族はこの家に住み続けられる。住宅ローンの支払いも発生しない。という精神的な安定にもつながります。
加入する団体信用生命保険によっては、がん等の特定疾病にかかった場合にも住宅ローン残高が0円になります。

⑤ 老後の安心感

住宅ローン完済後は住居費がかからない。つまり、家賃が無料になるようなものと説明しました。
これは、老後の生活に大きなメリットがあります。老後2,000万問題や老後4,000万円問題など、老後の生活に不安を感じる人は多くいるので、住居費がかからないというのは老後の安心につながります。

「持ち家」と老後の話になると、このような論争がよくあります。

死亡リスクが高まるから、老後は賃貸を借りられないよ。
だから家を買っておくべき。

貸主の一番のリスクは空室なんだから、老後でも借りられるでしょ。

皆さんはどちらが正しいと思いますか?

ここで確実に言えるのは、「若い人が優先される」ということです。
老後でも、「賃貸」を借りることはできます。しかし、多くの人が選ぶような場所は、リスクがあるシニア世代が借りづらくなることも現実です。
少子高齢化が進むなかで、シニア世代が借りやすい時代も訪れるのかもしれませんが、「持ち家」が老後の安心感につながることは間違いないでしょう。

おまけ:注文住宅の魅力

「注文住宅」とは、まっさらな土地の上に『自分で決めた間取りや設備、内装、外観」で建てる家のことを言います。
自分たちのこだわりを詰め込んだ『唯一無二』『オーダーメイド』の家が出来上がるので、非常に満足度の高い家ができること間違いなしです。

価格は高くなりがちですが、一生に一度の買い物。是非、検討してみて下さい。

注文住宅についても、様々な記事を投稿していこうと思います。お楽しみに!

持ち家のデメリット

① 簡単に引っ越せない

「持ち家」は住宅ローンの関係で、簡単に引っ越すことができません。
そのため、万が一「隣に住む人が嫌がらせをしてくる」「近所にゴミ屋敷ができてしまった」というようなご近所トラブルや、仕事の都合で「転勤」が発生したときのリスクがあります。
もちろん、ご近所トラブルや転勤が必ず起こるとは限りません。運次第なところもありますが、持ち家を検討する際は、頭に入れておくと良いでしょう。

② 住宅費用が高額

 国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると「持ち家」の価格は、おおよそ下表になります。

注文住宅分譲住宅中古住宅
6,787万円4,747万円3,141万円
参考)令和4年度 住宅市場動向調査報告書(国土交通省)

住居費は人生3大支出の1つだと言われていますが、これほど高額だとうなずけますね。
また、住宅購入時には「仲介手数料」や「住宅ローン手数料」、「登記費用」、「不動産取得税」などの手数料や税金がかかります。
想定を上回る金額がかかるので、予算は慎重に組みましょう。

③「持ち家」は資産にならない場合もある

よく「持ち家」は資産になると言われますが、これは正しくもあり間違いでもあります。

「正しくもあり間違いでもある」ってどういうこと?

『状況によって、負債にもなり得る』ってことです。

多くの人が「住宅ローン」を組んで家を購入しますよね。
これは言い換えると、「借金をして、家を購入する」ことになります。

住宅ローン残高
土地1,500万円
建物3,000万円
合計4,500万円



売却時
1,500万円
2,000万円
3,500万円
住宅ローン残高
土地1,500万円
建物3,000万円
合計4,500万円

売却時
土地1,500万円
建物2,000万円
合計3,500万円

「売却時」の金額が「住宅ローン残高」を下回っています。

3,500万円(売却時) ー 4,500万(住宅ローン残高) = マイナス1,000万円

この場合、「家を手放しても、借金が残る」ので、「資産ではなく負債」になります。

売却時に購入時の金額を上回る場合もあるんじゃない?

その可能性もゼロではないけど…

「売却時」の金額が「住宅ローン残高」を上回る可能性もゼロではありません。
値上がりするような地域の「持ち家」は購入時よりも売却時の方が高くなりますが、そのような地域は「不動産投資家」などのプロが押さえているはずです。
そのため、価値が上がるような「持ち家」を購入できる可能性は、極めて低いです。

一般的に建物の価値は、購入した瞬間から下がり始めます。
地域にもよりますが、築10年で新築時の50%、築20年でほぼ0%になるとも言われています。

「資産になるから家を買う」と端的に考えるのではなく、住宅ローンは「借金であること」を理解して、場合によっては「負債が残るリスク」を受け入れたうえで、「持ち家」を検討していきましょう。

④ メンテナンスコストなどの維持費がかかる

「持ち家」は、様々な維持費がかかります。
「賃貸」であれば、大家もしくは管理会社が手配し費用負担までしてくれることが多いので、「持ち家」を購入する際は、何にどのくらいかかるのか把握しておきましょう。

修繕費

住宅の性能、材質などによって変動がある。
木造の場合、30年で400万円~800万円かかると言われている。

設備購入費

キッチンやユニットバス、エコキュート、トイレなどの設備も買い替えが必要。
おおよそ10年~20年が耐用年数と言われている。

固定資産税

住宅の築年数、設備などにより変動がある。
おおよそ、1年間で8万円~20万円かかると言われている。

都市計画税

建てる地域によって発生する。課税するかどうかは市町村に委ねられている。

「持ち家」が向いている人

① 収入が安定している人
  • 長期的にわたる住宅ローン返済に対応できる収入がある人。
  • 定期収入があり、住宅ローン返済を安定的に行える人。
② 定住できる環境にある人
  • 通勤や育児を含めた生活全般を考慮して、気に入った地域がある人。
  • 仕事の転勤や家庭の事情で、引っ越しの可能性が低い人。
③ プライバシーや自由度を重視する人
  • 自分の生活スタイルに合った住まいを求める人。
  • 自由にリノベーションや改装を行いたい人。
  • 生活の音の音漏れなどによる近隣住民との関係が気になる人。
④ 理想の住まいがある人
  • 「持ち家」に対する憧れがある人。
  • 平屋に住みたいと思っている人。
  • 地震にとにかく強い家を求めている人。
  • 気密、断熱性能を上げて光熱費を抑えつつ快適な生活がしたい人。

最後に

「持ち家」には人生を豊かにする可能性があります。
こんな素敵な家で生活できたら、夢のようですよね。

住友林業の家
住友林業内装1
住友林業内装2

出典:住友林業

その反面、高価な買い物です。誤った選択をすると、一生後悔するようなリスクもあります。
「持ち家」の特徴をよく理解して、慎重に検討しましょう。

以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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