【注文住宅】27坪って狭い?快適に暮らす工夫と広さの実例を紹介

27坪のコンパクトは家でも快適に暮らせる工夫と、体験に基づいた実例を紹介した記事の、アイキャッチ画像

こんにちは!住友林業で注文住宅を建てました、あいすです。

注文住宅では、「どんな間取りにするか」はとても大切なポイント。
なぜなら、間取りによって暮らしやすさは大きく左右され一度建ててしまうと簡単には変えられないからです。

我が家は、延床面積27坪の平屋に住んでいます。

27坪ってどのくらい?狭くないの?

30坪以下って聞くと、狭くないか不安だよね。
でも実際は、とっても快適だよ!

最近は、我が家のような30坪以下のコンパクトな注文住宅も増えてきました。

狭そうに思えますが、工夫次第で驚くほど住みやすくなるんです。

実際、我が家は27坪の平屋で快適に暮らせています。
今回は、そんな我が家の部屋ごとの広さや、暮らしてみて感じたこと快適に過ごすために工夫したことなど、リアルな実例を交えてご紹介します。

この記事でわかること
  • 27坪の注文住宅で、どんな暮らしができるか
  • コンパクトな家のメリットと注意点
  • 快適な暮らしのために工夫したこと

27坪の広さって、実際どんな感じ?」と気になっている方にとって、間取りやサイズ感のイメージが湧きやすくなるはずです。
ぜひ最後まで読んで、家づくりの参考にしてみてくださいね。

それではいってみましょう!

目次

我が家の部屋数と広さを紹介【延床面積27坪/平屋】

「延床面積27坪」と聞いても、どのくらいの広さなのかイメージしにくい方も多いのではないでしょうか。
まずは簡単にご説明します。

「延床面積」とは、家の中のすべての床の広さを合計した面積のこと。
平屋の場合は1階だけなので、その1階部分の面積=延床面積となります。

ちなみに、玄関ポーチは基本的に延床面積に含まれず、ウッドデッキやバルコニーなどは条件によって含まれるかどうかが変わります。
我が家の場合は、玄関ポーチとウッドデッキを含まない室内の床面積のみで「27.32坪」となっています。

広さを表す単位としては、「坪・㎡(平方メートル)・帖(畳の数)」の3つがよく使われます。
ざっくりと換算すると、

  • 1坪 ≒ 3.3㎡
  • 1坪 ≒ 約2帖

という計算になります。
つまり、27坪は約89.25㎡・約55帖という広さです。

今回は、間取り図などでよく使われる「帖(畳数)」を基準にして、我が家の各部屋の広さをご紹介します。

我が家の間取りイメージ(ゾーニング図)はこちら

我が家の間取りのイメージ図
※実際の間取りとは異なります。

これらの各部屋に加えて、廊下約5帖分と、収納スペース約4帖分を確保しています。

我が家は、3LDKの平屋。現在は夫婦2人で生活しています。

リビングは最も重視し、約20帖を確保。広めの玄関に加えて、ユーティリティスペースも設けました。
その分、その他の部屋はややコンパクトにしています。

実際に暮らしてみて「27坪はちょうどよくて快適!」

27坪の平屋に住み始めて半年以上が経過しましたが、「狭い」と感じたことは一度もなく、毎日とても快適に暮らしています。
むしろ、コンパクトだからこそ感じる快適さやメリットもたくさんあります。

ここからは、実際に住んで感じた「27坪平屋」の暮らしやすさについて、我が家の実例を交えてご紹介していきます。

動線が短くて、家事がラクに!

家づくりで特にこだわったのが、「広くてくつろげるリビング」と「家事のしやすさ」です。

我が家はコンパクトかつ平屋ということもあり、水回りスペースを1ヶ所にまとめて配置できました。

さらに、玄関からも近いので、

  • 買い物から帰ってきて手を洗い、食材や日用品を収納する
  • 汚れた服でリビングを通らず、脱衣所に直行して着替える

というように、一連の動作を無駄なくスムーズにこなせます。

また、水回りスペースの中央辺りの位置に収納を設けているのもポイント。
掃除道具や消耗品などを、ひとまとめに管理でき、とても使いやすいです。

掃除がラク!片付けの手間も少ない

我が家では、ロボット掃除機をメインに使いながら、棚の上や窓のホコリ取りなどは手作業で行っています。
家自体がコンパクトなので、掃除が必要な場所も少なく、一通りの掃除が短時間で終わるのが大きなメリット。

「掃除の手間を減らしたい」「片付けに追われるのがイヤ」という方にとっても、コンパクトな間取りは暮らしやすさにつながると実感しています。

我が家で使っているロボット掃除機はこちら!

冷暖房の効率がいい

家全体がコンパクトだからこそ、冷暖房の効きがとても良いのも27坪の平屋ならではのメリットです。
我が家は、住宅性能(断熱・気密性)にもある程度こだわって建てたので、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせています

我が家の性能について、詳しくはこちら

特に我が家の場合リビングから他の部屋までが近いので、室内の扉を開けておけば、リビングのエアコン1台だけでもある程度全体を快適な温度に保つことができます。

真夏や真冬は部屋ごとにエアコンを稼働させていますが、稼働台数が必要最低限で済むのは嬉しいポイント。
また、部屋が広すぎないので、冷暖房を入れたときの立ち上がりも早く、無駄な電力を使わずに済みます。

光熱費をなるべく抑えたいという方にも、コンパクトな家は向いていると感じています。

一生涯暮らすために最適な広さ

延床面積27坪という広さを「ちょうどいい」と思えるかどうかは、家族構成やライフステージによって変わってきます

たとえば、お子さんが3人以上いるご家庭や、来客が多いご家庭にとっては、やや手狭に感じるかもしれません。

筆者の場合、子どもが成長して独立したあと、最終的には夫婦2人で暮らす家になると考え、
広すぎず、無駄がなく、掃除や管理の負担も少ない家
が理想でした。

老後になって使わない部屋がいくつもあると、冷暖房やメンテナンスのコストもかかるし、もったいない。
だからこそ、“将来を見据えたちょうどいい広さ”として27坪を選択しました。

結果的に、「今」も快適で「将来」も無理なく暮らせる。そんな一生モノの住まいを手に入れられたと感じています。

コンパクトな家は工夫が必要

ここまでは、筆者が実際に27坪の平屋で暮らして感じたメリットを中心にご紹介しました。

ここからは視点を変えて、コンパクトな家を建てるうえで大切な「間取りの工夫」や「注意点」についてお話しします。
限られた面積でも快適に暮らすためには、ちょっとした工夫や取捨選択がとても重要です。

優先順位を明確にすることが成功のカギ

30坪未満のコンパクトな家にするなら、「何を重視するか=優先順位」をはっきりさせることが一番大切です。

広さに限りがあるからこそ、無駄を省いて本当に必要な空間を大切にすることが、快適な暮らしにつながります。

  • 暮らしの中で、どんな時間を大切にしたいか
  • どの場所にいる時間が長く、どんな動作をすることが多いか

これを考えるだけでも、必要な部屋の広さや配置は変わってきます。

たとえば我が家は、家族で過ごす時間を大切にしたかったので、リビングを広めに確保しました。
そのぶん、収納や子ども部屋はややコンパクトになっていますが、私たちにとってはベストな選択でした。

一方で、「仕事部屋(書斎)をしっかり確保したい」というご家庭であれば、リビングをやや絞って、書斎を設ける選択もあるでしょう。

こうした取捨選択を失敗しないためにも、「何を重視して暮らしたいか」を家族でしっかり話し合うことが大切です。
あとから「この部屋、大きすぎたかも…」「結局使ってないスペースがある」とならないよう、間取りの優先順位を明確にすることが、満足度の高い家づくりにつながります。

綿密な収納計画を

コンパクトな家では一部屋ごとの面積が限られているため、あとから収納家具を置こうとしても、うまく収まらないことがあります。

だからこそ大切なのは、設計の段階で「どこに・何を・どれくらい収納するか」を事前にイメージしておくこと。

収納計画は、暮らしやすさに直結する超重要ポイントです。

  • 収納スペースが少なすぎると、部屋に物が溢れかえってストレスに。
  • 収納スペースが広すぎると、逆に余計なものが増えたり、「この分、他の部屋を広くすればよかった⋯」と後悔することも。

「とにかくたくさん収納をつくれば安心!」というわけではないのが難しいところなんですよね。

必要な収納の広さや位置は、それぞれのライフスタイルによって違います

  • 服が多い人は、ファミリークローゼットやWICを広めに設定
  • 食材を買い置きする人は、パントリーのスペースを充実させる
  • 本が多い人は、作り付けの本棚を設置したり、本棚の位置を決めておく

など、「自分たちの生活に合った収納」が必要です。

我が家も、設計段階で

  • ここに掃除機を収納する
  • 今使っているクローゼットのサイズに合わせて、新居も同じくらいのスペースを設ける
  • ユーティリティにあとから棚を置く

というように、「モノの居場所」をあらかじめ想定して収納スペースを決めていきました。

まずは今の生活を振り返って、何をどこにしまっているかをリストアップすること。
そこから「新居ではどう置きたいか?」を考えることで、後悔のない収納計画が立てられますよ。

廊下なしの間取りは慎重に

27坪の限られた広さの中で、できるだけ多くの部屋を設け、それぞれの部屋を少しでも広くしたい…
そう考えると、「廊下のない間取り」という選択肢が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

たとえば、リビングから直接それぞれの部屋へ出入りできる動線は、廊下を省けるため他の部屋を広くできるというメリットがあります。
しかし一方で、廊下をなくすことで「空間のゆとり」や「プライバシー性」が失われるリスクもあるということを、ぜひ頭に入れておいてください。

いくら家族で住むとはいえ、一人になりたい時間や、ちょっと距離を取りたいときってありますよね。
そんなとき、廊下を少し挟むだけで程よい距離感が生まれ、心理的な安心感にもつながります

また、ライフスタイルは年々変化していきます。

  • 将来的に親と同居するかもしれない
  • 子どもが思春期を迎えて、自分の空間を大事にするかもしれない
  • 在宅ワークなどで、生活音と距離をとりたいタイミングが来るかもしれない

そんな変化を見据えたとき、「廊下をゼロにする」のではなく、最小限でも確保した間取りは、結果的に「快適な暮らし」に大きく貢献する場合があります。

もちろん、敷地条件や家族構成によってベストな間取りは異なります。
大切なのは、“今”だけでなく“将来の暮らし”まで含めて家族でしっかり話し合うこと。

廊下の有無はただのスペースの問題ではなく、暮らしの質そのものに関わる部分なのです。

まとめ【暮らしに合わせた工夫で、コンパクトでも快適に】

27坪の家って、実際どれくらい?

なんとなくイメージできるようになったのではないでしょうか。

注文住宅で27坪というと、「ちょっと小さめかな?」と感じる方もいるかもしれません。
でも実際には、工夫次第でとても快適に暮らせる広さです。

むしろ、必要なものだけをしっかり詰め込んだコンパクトな家は、無駄がなく、掃除もラクで、暮らしやすさが凝縮されていると実感しています。

こんな方には、27坪のコンパクトな家が
ぴったりです。
  • 家族とのコミュニケーションを大切にしたい人
  • 家事動線や住み心地を重視したい人
  • 無駄のない間取りで、できるだけ建築費を抑えたい人
  • 老後まで見据えて、永く快適に暮らしたい人

ただし、限られた広さを最大限に活かすには、「丁寧な計画」が何より大切です。

  • 暮らしの優先順位を明確にすること
  • 実際の生活をイメージしながら、収納や動線を計画すること
  • 今だけでなく、将来のライフスタイルも見据えること 

このように工夫して取捨選択することで、27坪でも、あなたらしく心地よい住まいを叶えることができます。

ぜひ、ご家族でじっくり話し合って、理想の住まいを作り上げてくださいね。

私の経験が、家づくりを考えているみなさんの参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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